中之条ビエンナーレ2017 ステートメント

描写による再現性の獲得への欲求は絵を描き物を作る最初の出発点のうちの一つだ。

そのことをもう一度意識するための空間が今度のプロジェクト。

部屋の窓には光を遮るように衝立状の彫刻を、部屋の中心には直方体の彫刻を

薄暗くなってものがはっきりと見えなくなった部屋の真ん中が消失点。

消失点を重心に持つ直方体は仮想の鏡面によって部屋の内側を外側に外側を内側に映し出す。

鏡像化した空間を凝視しようとする視線を爆縮させるための彫刻

 

20180926

 

触覚と身体性に彫刻家として全面的な価値観を注ぎ込むことに飽きた。

そんなものは他人だって表現していることなのだし。

身体性も語りすぎると装飾性に転がり落ちる。

 

それよりも自らが見ている空間環境。それの掌握の仕方。サイトスペシフィックを手段から手法に換えて空間感をでんぐり返す。いろいろでんぐり返してみる。

でんぐり返し方を模索する。その後が痛みを伴う触覚の出番だ。ゼロになるまで圧搾する。

中之条ビエンナーレ2023 ステートメント


強制遠近法を使います。
距離感の喪失と再発見を同時体験。
空間恐怖、立っている場所がふわふわぐらぐらと。
曖昧に。

Use forced perspective.
Simultaneous experience of loss and rediscovery of distance.
Spatial fear, the place where you are now standing becomes fluffy and wobbly and ambiguous.